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<<   作成日時 : 2009/11/25 08:01   >>

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「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」はこの秋ちょとした盛り上がりをみせている。
僕も満席続きの六本木でちょっとしたタイミングみることができた。

まぁ、普通に面白かったが、なまじっか自分が洋楽を聴きはじめた時期とかぶるためか、
なんとなく状況論的に分析をしてしまって、素直に感動はできなかった。

たぶん当時興隆を極めていた「バーン」などの雑誌に、結局はニッチな存在にしか扱われなかったのだろう。
きっと伊藤政則のプッシュが甘かったんだろう。ガッツリプッシュしてればこうはなっていない。。
メタルは音楽的な完成度よりも、どこどこに在籍していて脱退した!という方が、名誉だった時代だったと思う。
(またギターはいかに早く弾くか、つまりマイケルシェンカーが頂点だった…。)
きっと来年サマソニあたりによばれて、日本のあたたかいファンが待っていることだろう。
・・・あーあ、こういうのは日和っている。ロックではない。

そんななか、この9月60超えていまだ現役。
われらが永ちゃんのドキュメンタリーがまたもや六本木で公開された。
正直、アンヴィルよりも永ちゃんの方が僕としては圧倒的に響いたのである。

あらすじ。
なお精力的に音楽活動を展開する矢沢永吉。
100回を記念する武道館公演にカメラは密着。
さらに、レコーディング風景でのストイックな姿の一方、
スタッフを気遣う様子、プライベートの時間に行われたリラックスしたインタビューなどオンとオフに密着し、
人間・矢沢に迫っていく。

全般敬語ばっかで紳士的な?部分ばかりを引っ張り出しているようにも思える(もっと荒い部分もあるはず…)。
いってることもよくわかんないし、すぐにエブリバディロッケンロール!ユノウ、アーユーオーライ?グーッド!っと、
まるで長嶋茂雄とかイチローとか内田裕也みたいな領域で、つまり言語化できない才能のカタマリである。

借金のこととか、矢沢である必然性がまったくない映画まで撮った不遇だった90年代はほとんど語られない。
とはいえ、ライブ映像の合間合間のインタビューはいちいち言うことが真っ当で、
この映画はビジネスをやられている方に推奨したいと思う。
20代、30代、40代どう過ごすか、というのは矢沢の言葉で語られると説得力がある。

また矢沢は音楽のルーツが見えてこないアーティストであり、劇中ビートルズの名は出るが相関性は見出せない。
ただなみいるアーティストを横一列に並べてボーカル力を競わせたら、永ちゃんほどクールなボーカルはいない。
特にバラードは、何というか日本人の琴線に必ずや触れると思う。
永ちゃんのボーカルを聴いてしまうと、他は赤子同然。だから他流試合のフェスでもあれだけうけるのである。
東京ドームライブで飛び入り参加したヒロト&マーシーは至極正しい。

永ちゃんの「成りあがり」は日本人が読むべき一冊だと思うし、国語の教科書にも載っててもいいくらいだ。
きっと今の日本の低迷ぶりも、矢沢のような才能をまだまだ容認できない社会にあるのは間違いないから。

終わり近くでこう言う。
「ファンがね。こういうのよ。永ちゃんライブありがとう。これで来年もいい年迎えられる、って。これでいいのかな」と。

yazawaのロゴが入ったタオルを背にまとい、空間に高く舞い上げる。。。そんな年の瀬。

僕は勇気付けられ、不覚にもここで泣いてしまった。



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